■土田の川裾祭
土田地区の南方向の山裾に観音堂があります。この観音堂で年に一度、7月に川裾祭りの神社祭礼が行われます。
川裾祭り(川下祭り)は、各地に点在して残されていますが、川の合流点で行われている場合が多いようです。当地区の場合も大倉部川と円山川の合流点であるほか、祭礼を行う境内で、西に向かっていた大倉部川の一部が東に向きを変えて流れており、その神秘さを祀ったものではないかと伝えられております。
いつの時代から始まったのか不明ですが、嘉永5年に作成された文書では、川裾祭りの礼式を新たに定めた規定書が残されています。その当時は神輿もでていたようです。
昭和30年代までは、祭りには露店も並び、片倉製糸の女工さん達を含め地区内外の大勢の参拝者が訪れていましたが、今はその面影はありません。しかし地元住民の手によって祭礼の日には大切にお祀りされております。
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